BLOGOSの記事ランキング1位取ったが、キャバ嬢のランキングと似ているかも

私のブログ(コスプレで女やってますけど)が、BLOGOSにも載るようになって5ヶ月ほど経ちました。実は今回、27日に公開した羽生結弦選手に『夢』を託すけど、若者から搾取するおじさんメディアを多くの方に読んで頂くことができ、Webメディアに詳しい知人に「この記事のPV次第で、2月も、かやさんランキング入り達成じゃない!?」とけしかけられました。

どうやらBLOGOSのサイトには掲載されない「BLOGOS Newsletter*1なるものが存在しているようなのです。そこでは月間の記事PVランキングが公表されています。

私も、長く参与観察をしたキャバクラのキャバ嬢よろしく「今月の記事ランキング入り」への欲が少し出てきております(いや正直自分でもまだよく分かりませんが)。

当初は期待されていなかったであろう「コスプレで女やってますけど」

BLOGOSとは言うまでもなくLINE社の運営する言論メディアで、学者、政治家からNPO法人の中の人、匿名のブロガーさんまで、様々な方の意見が読めます。参加ブロガー(ニュースサイトもあります)は毎月10~30程度増えているようで、「BLOGOS Newsletterには「新規参加ブロガー紹介」コーナーがあります(紹介される順番は、あいうえお順でもなく、掲載開始日順でもありません)。

BLOGOSに転載されるようになった当初は、「10月のニュースレターの『新規参加ブロガー紹介』コーナーでは下の方に載ってたし、それほど注目されていなかったみたいだね」と知人に言われました。

初めて見た月間ランキング、1位と2位の「差」に愕然

このニュースレターの中でも興味深いのが「毎月のPVランキング」です。1位~5位までが公表されるようで、昨年12月のランキングは下記のようになっておりました。

<12月のヒット記事>

■1位 イイヅカ アキラ 約30万PV

マクドナルドに行かなくなった4つの理由

http://blogos.com/article/76458/

■2位 北条かや 約15万PV

「一流企業の受付嬢」への酷いコメントに、ちょっと共感した

http://blogos.com/article/76384/

■3位 大西宏 約13万PV

ねずみ捕り」が変わるらしい

http://blogos.com/article/76828/

■4位 くいっぷと 約12万PV

高橋大輔さんの日本代表選考について:日本スケート連盟の方々へ

http://blogos.com/article/76476/

■5位 岩上安身 約11万PV

ミス・インターナショナル2012優勝の吉松育美氏が脅迫被害の実態を告発 大手芸能プロ役員が協賛企業に圧力か

http://blogos.com/article/76077/

※敬称略、原文ママ(【BLOGOS Newsletter Vol.17】より)

 昨年末は五輪のフィギュアスケート選考問題、ミス・インターナショナル優勝の吉松氏への脅迫問題といった、大手マスメディアが報じづらい話題が人気を集めていたことが分かります。記者クラブに守られたテレビ・新聞のカウンター言論プラットフォームを目指す(そして実現しつつある)BLOGOSの傾向がハッキリしているなぁという感じです。

上記にありますように、自分の記事がまさかの2位だったということを先日、Web関連の仕事をしている知り合いから聞き「おぉ!」と嬉しくなりました。批判コメントも全て目を通しておりますが、それでも多くの方に読んで頂けるだけでありがたいものです。

同時に、1位のイイヅカアキラさんとはダブルスコアで「負け」という厳しい現実を目の当たりにしました(1位は30万PV、2位の自分は15万PVです…)。PV、UUといった数字については初心者なので、なかなか実感がないのですが、やっぱり多くの方の目に留まる記事を書かねばと思いを新たにしました。

で、1月。また例の「BLOGOS Newsletterが届いていたようです(いや自分で購読しろよ!というツッコミはご容赦下さい…)。

まさかの1位だった「AKBブラック企業説」

<1月のヒット記事>は、

■1位 北条かや 約23万PV

大島優子の卒業と「AKBブラック企業説」    

http://blogos.com/article/77056/

■2位 木走正水 約22万PV

マクドナルド事件」で露出するアメリカにおける韓国系団体の悪質な手口を検証〜いつのまにか「被害者」と「加害者」が逆転する不条理        

http://blogos.com/article/78392/

■3位 イケダハヤト 約20万PV

グリーン車」ツイート炎上に思う:途上国化する日本と、生きにくい人たち       

http://blogos.com/article/77294/

■4位 岩永慎一 / ITmedia オルタナティブ・ブログ 約15万PV

「立っているお年寄りをグリーン車に乗せるべきだ」と言うTweetら始まった一連の流れに対する、その場に居た自分の思うところ    

http://blogos.com/article/77326/

■5位 Tnsori 約11万PV

第64回NHK紅白歌合戦」紅白効果で最も売れた音楽作品は?

http://blogos.com/article/77128/

※敬称略、原文ママ(【BLOGOS Newsletter Vol.18】より)

 でした。自分を含め、紅白歌合戦に関係する記事が上位5位のうち2記事、年末年始の帰省ラッシュ大混乱に関する「グリーン車炎上」関連の記事が2記事となっています。

ランキング入りの極意を考え始めた「コスプレで女やってますけど」

12月2位、1月1位とまさかのランキング入り…知人には「3ヶ月連続でランキング入り達成が見えてきたんじゃない?目指しちゃいなよ」と焚き付けられまして、少しだけ「今月も頑張ればランキング入りできるのかも…」という欲が出てきました。

拙書『キャバ嬢の社会学』でも触れているのですが、キャバクラでは毎日、キャバ嬢に指名の本数を競い合わせるために“ランキングメール”というのが送られてきまして、それを見たキャバ嬢たちには「少しでも上を目指そう、ナンバー入りしよう」というモチベーションが生まれます*2

BLOGOSから毎月届くこの“ランキングメール”は自分にとって、キャバクラのランキングメールと同じ効果があったようです。「たくさんの方に読んで頂ける記事を書くにはどうすべきか」を考えるモチベーションが生まれてきました(今までなかったのかよ…という感じですが、いわゆる「PV競争」に勝つ資質もガッツもなく、万が一、炎上した際に寄せられる大量の批判に耐える勇気も自分には無いと思っていたのです)。

「炎上」と「ユニークな分析」のあいだ

これまで「PVを稼ぎたい!」とか「たくさんの方に注目されたい」というようなことを思うのは浅ましい、という意識があった(今もあります)自分は、なかなか戦略的に文章を書くということができておりませんでした。

ところがソチ五輪フィギュアスケート金メダリスト、羽生選手(19)に関するお涙ちょうだいの報道を見て違和感を覚え、「これをテーマに記事を書きたい」と思いました。そして先日公開したのがこれ↓です。

羽生結弦選手に『夢』を託すけど、若者から搾取するおじさんメディア

別に“おじさんメディア”を叩きたいがための記事ではなく、みずみずしい若者からエネルギーをもらおうとする「老いゆく日本の姿」を、テレビ・新聞の報道姿勢に重ねあわせた内容なのですが、今のところ、かなりPV数があるようで…もちろん批判もありますが、個人的には何度も推敲したので、反響があったことは素直に嬉しいです。

BLOGOSでよく読まれる記事というのは、勝手に分析すると次の3タイプある気がします

(1)ホットな時事ネタを報道、解説するもの国内外の政治経済系

(2)時事ネタでなくても、ブロガー独特の視点が面白く、つい読んでしまうもの

(3)愛国ネタ(主に日中韓の関係、歴史問題系)

(1)のホットな時事ネタ解説は自分には向いていないな、と思います。なので(2)ブロガー独特の視点…系の記事を書きたいなぁと思っているのですが、「独特の視点なんて自分にあるのか」という迷いもあり、毎回ブログを書くたびに悶絶しています。

これまで自分がランキング入りした記事を読み返すと、「受付嬢に嫉妬した理由」とか「大島優子が卒業したAKBはブラック企業というよりキャバクラに近い」とか、独特というより勝手な発想(妄想)から生まれた記事ばかりでした

時事ネタに限らずブロガー独特の視点が面白い記事。これが自分にとって、そして多くの「政治家」とか「評論家」といった肩書きのないブロガーにとって、書きやすい、そして読まれやすい記事ではないか、と思ったりもします*3

とはいえ、BLOGOSでランキング入りした自分の過去記事を振り返ると「書きたい時に、勢いと気合いで書いたもの」が多く読まれているという、自分でもあまり参考にならない法則も明らかになりました

ニュースレターで公表されるPVランキングの存在を知り、2ヶ月連続で自分が(運良く)2位、1位だったと知ってしまった今、「2月もできれば5位以内に入りたいなぁ」という欲求と、「そんなの気にせず“勢い”と“思い”だけで書けよ!」というツッコミの間で揺れているところです。

【北条かやプロフィール】

86年、石川県金沢市生まれ。「BLOGOS」はじめ複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿する。19歳の時、大澤真幸『身体の比較社会学Ⅰ・Ⅱ』を読み衝撃を受け、以後社会学に没頭。同志社大学社会学部を出たのち、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。

星海社新書「キャバ嬢の社会学」より引用

Twitter  @kaya8823

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*1:おそらくBLOGOSに寄稿している中で希望した人、もしくは希望した読者向けに配信されるメルマガだと思います。メルマガなのでサイトに載らないのは当然ですが…。

*2:当然ながら全てのキャバ嬢がそうというわけではなく、やる気のない子もいます。また、そもそもランキングメールを送らないキャバクラもたくさん存在します。

*3:ちなみに愛国ネタについては、BLOGOSユーザーの年齢層がおそらく10~20代というよりはもう少し上、そして男性が多いと推察されるので、よくも悪くも関心を集めやすいテーマなのではないかと想像する次第です。自分にはまだハードルが高いカテゴリです。