今ドキ男子は女子よりも「結婚」に憧れているらしい(anan調べ)

259日ぶりのブログです。こんにちは、かやです。

 

今週のanan『男が結婚を決める理由』によると、いま「結婚したい男子」が増えているそうです。最近の男子は女子よりも、結婚に憧れを抱いているようです。

http://magazineworld.jp/anan/1874/#diary

 

同誌が行ったアンケートでは、「結婚している人の方が幸せである」と回答した女子は26%。それに対し、男子は35%に上っています。

 

さらに今どきの男子はマイホーム志向も強めで、子どもが欲しいと希望する男子も少なくないとananは強調しています。

 

というわけで、そんな男子の「結婚スイッチ」をうまく入れるのが、女子が果たすべき役割なのだそうです。

 

実際、「家庭」に憧れる人は増えています。

 

ちょっと古いデータになりますが、6年前の「国民生活白書」では、家族を「大切」と思う人は約50%で、高度成長の60年代から約3倍(!)に増えています。

http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h19/01_honpen/index.html

 

『ALWAYS三丁目の夕日』的な情景を想像するとつい、昭和の昔は今よりも家族が大切にされていたのかな~という印象をもってしまいがちですが、「家族」への思い入れが強いのは、むしろ現代人の方なのですね。



一方で皮肉なことに、現代人が家族と一緒に過ごす時間は減り続けています。



同白書によると、平日に家族全員がそろう1日当たりの時間が、「なし」または「0~2時間台」と回答した人の割合は、1985年の42%から2005年には約50%に上昇。

 

半数近くの家族が、平日に1日あたり2時間以下しか全員がそろわないという結果になっています。

 

また、同白書には「父親の4人に1人は平日ほとんど子どもと接する機会がない」とのデータもあり、子育て世代のお父さんたちは、ほとんど家族の蚊帳の外…になってしまっていることが分かります。

 

ようは家族が一緒に過ごす時間が減っているからこそ、逆説的に「家族は大切である」と考える人が増えているのでしょう。

 

昨年度の内閣府「 男女共同参画社会に関する世論調査 」によれば、「夫は仕事・妻は家庭」に賛成する20代男子は55.7%。これは同年代の女子よりも多い数字です。

 

ここで冒頭のananに戻りますが、つまり、今の男子たちは「結婚」にあこがれているというより、希少価値の高まった「家族」の絆的なものにあこがれているのかもしれません。

 

離婚率は高止まり、希薄化する家族関係をさまざまな所で眼にしてきたイマドキの男子たちは、家庭というものにある種のファンタジー的な思いを抱いているのではないでしょうか。

 

この社会で「普通の」家族を作るのはますます難しくなっています。多くの女性が結婚相手には年収400~500万円台を希望しているのに対し、男性の平均年収は20代前半が262万円、20代後半が367万円、30代前半でようやく434万円。非正規雇用の男性については、平均年収225万円と、さらに低くなります。

国税庁 民間給与の実態調査)

http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2011/minkan.htm



女性が求める年収を満たす男性は少なく、ミスマッチと晩婚化が起きている所以です。「お金があれば結婚もいいんだけど…」と、消極的になっている男子も多いことでしょう。

 

結婚や家族形成はもはや、一部の人たちの嗜好品になりつつあるのです。

 

結婚やマイホームの購入、子育てには莫大なお金がかかります。特に都会でマンションを買おうと思えば、数千万円のローンに縛られるわけです。頭金だって必要です。憧れのマイホームは、今の若者たちにとっては「安定」の象徴かもしれません。

 

だからこそ憧れるし、手に入れたい。そんな男子たちの思いがにじんで涙なしには見ることのできない、今週のananなのでした。